二子山親方が亡くなって、貴乃花親方の淡々と語る様子をテレビで見ていた。私個人としてはこのニュースを聞いたときには対して驚きもなかったのだが、
貴乃花親方の「私が相撲界に入ったので親子の縁を切ることになり、それで親父に寂しい思いをさせてしまった。」といったような言葉を聞いたら、涙がでてきた。
子を持つ親だったら誰でも我が子のかわいさは何にも代え難い存在だ。貴乃花親方もおそらく「普通の力士」の何倍もその部屋では厳しくされたに違いない。ましてや相撲界の事だから公私の私の部分なんて一切ないだろう。いってみればある日を境に突然親子の会話もなければ、なにもない。あるのは師匠と弟子の人間関係だけになる。
もし、私が親方で子どもが弟子として部屋に入ってきたらもちろん、普通以上に厳しく接するだろう。そうしないと他の力士に示しが付かない。二子山親方も息子二人を横綱まで育て上げて嬉しかった反面、その何倍も何倍も寂しかったに違いない。
でも貴乃花親方がそれを分かっていてくれたことは、いまとなっては本当に幸せだったのかもしれない...。
ご冥福をお祈り致します。
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