Snap-onのツールストレージは整備士にとって憧れと誇りです。
10年以上使ったキャビネットに工具が入りきれなくなって、ガタがあちこちにきていました。タイヤなんかいまにもとれそうです。たった3万円しかしなかったキャビネットですので当然です。私の機嫌が悪い時にキャビネットに八つ当たりして蹴りを入れたこともありました。(笑)色々と思い出もあるのですが、引退してもらうことにしました。
ずっと前から憧れていたSnap-onのツールストレージ。安くしてもらっても¥252,000!。業界じゃない人が聞いたらびっくり仰天するような値段です。この仕事辞めるまでは十分使えます。鉄板も厚くてとても丈夫です。古いキャビネットよりもはるかに重いのに軽く動かせます。Snap-onというブランド代を引いても¥150,000くらいの価値は十分にあるような作りです。
会社のお金で買ったのではありません。自分のお金で、頭金入れて無金利ローンです。こんな大金、秘密の口座だけじゃ足りません。(苦笑)自動車整備業界は自分の工具は自分で買うというのが当たり前なんです。ディーラーのお兄ちゃんとか100万円くらい工具にお金かけてる人も全然めずらしくありません。仕事に対する情熱です。仕事を覚えるのも大事ですけど、工具を自分で買うのも大事な事だと思います。先の丸くなったドライバーやすべるようなレンチをずっと使っていて、「仕事で使うんだから自分の給料で工具なんて買わないよ。」って人も中にはいますけどそんなんじゃぁ…。(^^;; 別にSnap-onじゃなくてもKTCでもいいのです。工具に投資するというのは、自分の仕事に対するプライドとか気持ちの表れだと思うのです。まだ納品されたばかりで、とりあえず並べただけの状態です。早くソケットレールやオーガナイザーで整然と整理したいところです。まだまだ工具の場所が何段目の引き出しのどのあたりにある。っていうのが全然覚えられないですけど、使っていくうちに頭に入って自然と手が動くようになると思います。
お客さんの目の前で作業することも日常茶飯事です。整然と整理された工具達、どの引き出しに何があるか全てわかっている。それがどういう事か黙っていても伝わるものがあるはずです。